ニホンミツバチ養蜂で一番重要な季節が今年もやってまいりました!この季節は分封(ぶんぽう。分蜂とも書く)という、新しい女王蜂が生まれて巣が増えるという大変重要な季節なんです。
今回は分封によって巣箱が増える流れを紹介します。上手く行けば巣が二倍なります。さらに2回め、3回目と分封がおこり、3倍、4倍になるときもあります。
多いときで25郡の巣箱があったのに、なんと今はたった2郡!冗談抜きでいまからの1ヶ月間くらいは死活問題です!
基本的には巣箱には1匹の女王蜂と数万匹の働き蜂が住んでいます。
4月~5月にかけて、新しい女王蜂が誕生します。女王蜂として産まれるのか、働き蜂から女王蜂が選ばれるかはよくわかっていません。働き蜂は全員メスなので可能性としては元気な個体が選ばれて女王蜂になることもありえます。
新女王蜂が働き蜂を半分くらい連れて巣を出ていきます。このときは蜂が大乱舞します。知らない人が遭遇したらとても恐ろしい光景に映ると思います。
大乱舞が終わったとおもうと、たいていどこか木の枝とかに蜂球ができています。新女王の周りに働き蜂が球になって集まります。新しい住処が見つかるまで一旦待機です。このとき偵察蜂が新しい住処を探しています。このときに網などで巣箱に入れてしまうこともできます。でも一番楽なのは下記の花でおびき寄せる方法です。
待受箱という移住専用の箱を用意して、ミツバチが好きな花(キンリョウヘン)で誘導します。待受箱は丸太を切り抜いたものなどできるだけ自然に近い巣箱が成功しやすいです。
ある程度待受箱に住んでもらって落ち着いてもらったら本住まいに移します。あとはここでハチミツをせっせと集めてもらいます
こうやって1個の巣から2個の巣ができ、ニホンミツバチが増えていきます
今年は成功するかいなか親父の腕にかかってます!(僕はやりません。会社員だからできない)。去年はうちの近くに誰かが仕掛けた待受箱に、うちのミツバチが奪われてしまって親父が大激怒してました。自然のものなので仕方がないんですけどねー